いろいろ見つかります

がっつりとした運動会の「練習」というよりは、遊びの延長としての、子ども発信の運動会種目が多い中、やはり花形となるのはリレーかもしれません。

年中と年長が紅白に分かれてリレーをします。園庭は砂地なので転びやすいです。どんなに足の速い子も転んでから起き上がってもう一度走れと言われてもテンションが下がってしまいがちです。しかしリレーは1回転んでしまっても挽回できることもありますので、子どもたちは仲間の声援を受けて大粒の涙を目にいっぱいためながらも完走してバトンを渡します。そのあと悔しさと痛さから泣いちゃうこともありますが、相手チームが逆に転んだり、バトンの受け渡しミスで時間がかかったりして、とにかくハラハラしながら精一杯の声援を送っています。

遊びですらこの状態なので、本番になったらどっちが勝つか負けるかなんてどうでもよくなります。

最終的にはみんな笑顔で保護者に見てもらえたらいいのです。

プログラムがほぼ確定してきました。ぎりぎりまで先生たちが悩みながらプログラムの順番や演出を考えていきます。子ども発信の声やアイデアを拾いながら一つの演目・競技に取り入れていくのですから、先生たちも準備に時間の多くを割いていきます。

本番でもし失敗したとしても、それはそれです。毎日の生活の積み重ねの中で、たまたま保護者たちが大勢見に来て、通常通りにしろというほうが難しいのです。緊張して大勢の前でカメラを向けられて感情がコントロールできずに泣いちゃう子もいます。

そのありのままが幼稚園の運動会です。保護者の方も自分の子どもだけでなく、異年齢で楽しんでいる子どもたちを見守ってくださればと思います。

今日は天気も良かったので、年少組は園庭でピクニックごっこをしました。お昼のお弁当をブランコの下にシートを敷いてみんなでワイワイ楽しそうに食べていました。

ピクニックの準備をしているときに子どもたちが「えんちょうせんせ~」と呼んでいました。

何事かと顔を出すと「かまきり つかまえた」と大興奮です。カマキリを見るとハラビロカマキリでした。帰る前に草地に帰してあげていた優しい年少組です。

捕まえたのはHちゃん。指をカマで挟まれて「いたい」と言いながらも虫かごに入れてみんなに見せてくれていました。

10月に入って「認定証」以外に始まった「本日のMVP」です。毎日ヒーロー・ヒロインが変わります。誰かのためにしているところ、見えないところでいつもお世話していること、自分のスキルが伸びていること、些細なことからみんなが笑顔になったり感動したりすることまで、当たり前のようにしていることが本当はとても素敵なことだと再認識できるのが「本日のMVP」と言えます。

運動会前日まで続き、みんながMVPなんだと自信を持ってくれればいいなと思います。