節分?しますよ~

今日は節分です。キリスト教の幼稚園でもするんですか?と聞かれると、「しますよ~」と答えます。心の弱いところに住んでいる「オニ」を追い出すのです。真愛幼稚園にもよくよく見ると隅っこに体操座りをしているオニが居ます。「イライラオニ」「ヤダヤダオニ」「泣き虫オニ」「いじわるオニ」「もじもじオニ」「ぼくがぼくがオニ」「だらだらオニ」「あまのじゃく」「いばりんぼオニ」・・・。そんなオニたちが見える形になったのが真愛幼稚園の片隅で体育座りをしているオニです。ですから退治しないといけません。各クラスで作ったかわいい鬼のお面をかぶると、オニたちは仲間だと思って心の中に入ってきません。

年長組ではオニがやってくると、「まってました!」とばかりに新聞紙を丸めて作った「まめ」をオニにめがけて投げていきます。オニもしぶとくて、「まめ」が当たってもひるみません。そのうち担任とクラスの友だちが連れ去られようとします。扉の向こうに連れていかれるのを阻止しようと「まめ」をぶつける年長組の子どもたち。そこで手を放して、なんとオニの方から仲直りを申し出てきました。それを快く承諾した年長組の子どもたちの心は「フク」で満ちていたことでしょう。

お次は年中組です。入った瞬間は勇敢にも「まめ」でオニに立ち向かっていきましたが、部屋を回遊魚のように逃げ惑う子どもたちを捕まえようと追いかけていくうちに、クラスのほとんどの子どもが泣き顔に・・・。逃げる子どもたちは、もし担任の先生が連れ去られようとしたら助けるだろうか?とオニが考えたかどうかわかりませんが、オニの標的は先生に変わりました。

連れ去られそうな先生の足を必死につかんで離さない子どもたちや、「まめ」を必死に投げつけている子どもたちに、オニも「いじわるなオニ」「できないオニ」が心にいたらまたすぐ来るぞ~、みんな仲良くしないとまた来るぞ~と言い残して去っていきました。最後に年少組に行きましたが、オニを見て泣く子もいれば、逃げ惑う子もいます。つかまりそうになる子を助けようとしますが怖くて近付けない子、遠くから笑顔で見ている子と、年少組の対応は様々です。そんな中で強気の満3歳児ともも組の代表はオニに直談判をしにいきました。何を直談判しに行ったのかというと「おともだちになってね」だって。それだけでもう「フク」がいっぱいです。なかなおりの証拠として一緒に写真を撮ってきました。もも組代表で仲直りの写真を撮りに行ったのに、なぜかじゃんけんをしてオニに勝ってしまい、オニはうなだれながら帰っていきました。帰り際にオニは「最後のじゃんけんは・・・あれはピースサインだったのに・・・」と、悔しさをにじませながら帰っていきました。今夜は恵方巻をやけ食いかな?